#096 - ハノイ終盤、フレンチクォーターを歩く/都市の変化と旅の余韻。ハノイ・シェムリアップ旅行記 3/3
ハノイ・シェムリアップ旅行記の最終回。Fairmont Hanoiを拠点に、フレンチクォーターやホアンキエム湖周辺を歩き、Leica M3で旅の終盤のハノイを記録しました。深夜まで続く工事現場に都市の変化を感じ、ホアロー刑務所では歴史の語られ方や、旅行者に見えている景色とその国のリアルの隔たりについて考える時間も。Maison Marouや市場、トレインストリートを巡りながら、旅の余韻を綴ります。
こんにちは、なぎこです。
5月も終わりに差し掛かり、まるで真夏のような暑さが続いています。昨日は着るのを楽しみにしていた「AKIRANAKA」のブラックドレスを下ろしました。正確に言うと、先日の旅行でも一度おろしたのですが、やっぱり異国の旅先で着るのと、日常である東京で着るのと、着こなしが変わるなあと思ったりして。
おろすのを楽しみにしていたAKIRA NAKAのブラックドレス。1枚でさらりと着れてこれからの季節大活躍まちがいなし。コクーンシルエットでふわりと身体を覆うボディ部分、腿あたりから布がスッと落ちるソリッドなシルエットに変わる、そのコントラストがとてもいい。
— Nagisa Ichikawa 🧠 (@nagiko726) May 29, 2026
📷 Xiaomi 17 Ultra by Leica pic.twitter.com/R9Rc6sDF3K
最近はアトリエにこもって作業をしていることが多かったのですが、ひさしぶりのピラティスで体をほぐしたり、隙を見つけて友人の写真展へ足を運んだり。




澤村 洋兵氏の個展「#10 "TEN" -Z Memory-」 at ニコンプラザ東京。写真を超えた、一人の男の生き様の展示。来週からは大阪会期がはじまるみたいなので、お近くの方はぜひ。







今年のCP+ Nikonでご一緒させていただいた、広谷 勇樹氏の個展「半分は、全と他(仮)」 at 八紘美術ギャラリー。とても良かったです……!明日まで。
https://www.hakko-bijutsu.co.jp/news/567/
また、Sonyの1000Xシリーズ10周年記念モデル「1000X THE COLLEXION」のプロモーション動画が昨日公開されました。都内の古いお屋敷を舞台に開催された特別なイベントの模様や、実際製品を使ってみた感想などをお伝えしています。
今回は製品をプレゼントしていただいたので、ここ最近使ってみていたのですが、ルックス、装着感、音作りの傾向もかなり好みで、自然と手に取る機会が増えています。これは長く使いそうな予感。ネックは、価格かな……ヘッドホンにしては、なかなか高価な製品ではあります。

1000X THE COLLEXION
また、少し前のJournalで書いた、AIを使った“じぶん用アプリ開発”も再び盛り上がっておりまして、新たに2つのアプリを開発して、今もブラッシュアップを続けているところ。実はそのうち一つのアプリを使って、この記事を書いていたり……😏。

このあたりについては改めて次号以降で詳しく書こうと思っています。
さて、3回にわたってお届けしてきたハノイ・シェムリアップ旅行記も、今号でいよいよ最終回。

前回は旧市街を拠点にした2日間と、ニンビンへの日帰りツアーまでをお届けしましたが、今回は旅の締めの2泊、お世話になった「Fairmont Hanoi」を拠点に過ごしたハノイ滞在終盤のあれこれ。
東京とは一味違う規模とスピード感で再開発が進む都市の姿、Leica M3を持ってフレンチクォーターを散歩したこと、ホアロー刑務所で考えさせられたこと……。少し重いテーマも混じりますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。
🏨 Fairmont Hanoiへ
ニンビンの日帰りツアーを終えて、旧市街のホテルで荷物をピックアップしてから向かったのが、「Fairmont Hanoi」。こちらは2026年春にオープンしたばかりの新しいホテルです。場所はフレンチクォーター。ここまで泊まっていたホテルから、南に歩いて5分ほど。

もともとは別の部屋を予約していたのですが、チェックインの際になぜか「Signature Gold 1 Bedroom Suite King」へアップグレード。ドアを開けた瞬間、思わず「え?」と声が出てしまうほどの広さのお部屋。「広すぎて、逆に落ち着かないねえ」なんて言いながら、夫と二人でしばらく部屋の中をぐるぐると歩き回ってしまいました😂。






このほかに広すぎるバスルームと広すぎるウォークインクローゼットがある。謎の隠しキッチンも。メイド室なのかな……(庶民にはわからない)
ただ、オープンしたばかりということもあり、屋上プールや一部の施設はまだ工事中。もしかしてそれもあってアップグレードしてくれたのかな、なんてことも思いつつ。

チェックインの後は、ホテルから徒歩5分ほどのところにある「Bun Cha Ta Hanoi」で少し遅めのランチ。外観は、ここまで少し慎重に距離を取っていたタイプの、ローカル感の強いお店で、正直なところ、最初の一歩は少し勇気がいりました。

ブンチャーは、炭火で焼いたお肉を甘酸っぱいスープに漬けながら食べるハノイの麺料理。大葉やレモングラスなどのハーブが山盛りで添えられていて、好みでたっぷりのせながらいただきます。スープに溶け込んだ炭火の香ばしさとハーブの清々しさのバランスが絶妙で、気がついたらすっかり完食。
そうそう、私はパクチーが苦手なのですが、ここまでの旅程ではほとんど登場することがなかったです。フォーに少し入ってるかも?と思ったことはありましたが、日本で感じるほど苦手な香りが強くなく、さほど気になりませんでした。逆にパクチー好きな人にとっては物足りなかったりするのかも? ハノイのベトナム料理はパクチー一辺倒というより、いろいろなハーブを組み合わせて食べる文化なのかもしれません。
その後は旧市街を抜け、ホアンキエム湖周辺をぐるりと散歩。


エリアごとに特定の分野の専門店が集まっている






女性たちは集団で踊っている姿をよく見かけます。サークル?とかなのかな・・・。
ここまで来ていなかった、ホアンキエム湖南側のエリア〜ホテルのあるフレンチクォーターはラグジュアリーブランドのショップが立ち並ぶ、落ち着いたエリア。とはいえ、Bang & Olufsenのストアのすぐ隣が、ものすごく庶民的な小路になっていたりして、おもしろい。



Fairmont Hanoiのお部屋は元々「Gold Lounge」というラウンジにアクセスできるカテゴリーのお部屋を選んでいたので、滞在中、何度もラウンジを利用しました。ラウンジも部屋に戻る際に必ず通る場所にあるので、利用しやすくて◎。




朝食、アフタヌーン、イブニングと、ほぼ1日中営業しているのもありがたい。フードは欧米人向けという感じなのですが、お刺身やお寿司をアレンジした料理、スーパードライなど日本を意識したメニューも多いのが印象的でした。ミニフォーはあったけれど、ローカルフードは少なめ。



軽食もいただけてありがたい。
そしてちょっと嬉しかったのが、前日に飲んで美味しかった「C-Brewmaster」のクラフトビールがラウンジのドリンクのセレクションに入っていたこと。「そうだよなあ、あそこのビール、美味しかったもんなあ。」と納得。
🏗 深夜の轟音と、成長する都市の音
Fairmont Hanoiにチェックインした日から、ずっと気になっていたことがあって。ホテルのお部屋から見える景色が、一面の工事現場だったのです。

取り壊された建物の瓦礫が広がる、かなりの大規模工事。「なんの工事なんだろう」と気になって調べてみたところ、ホアンキエム湖の東側広場を整備する大規模プロジェクトで、2.14haにわたるこのエリアを、2025年10月10日のハノイ解放記念日に合わせて完成させる計画だったようです。


調べていくと、解体されたのは古い建物だけではないようで。2019年に着工してコロナで工事が中断し、ようやく2025年に開業したばかりのホテルが、数ヶ月で取り壊しになったという話も。社会主義国であり、一党支配体制のベトナムでは、土地の扱いや都市計画の進め方も日本とは大きく違うのだろうなと。政府主導で街が動いていくスピード感に、圧倒されました。

また、よく観察していると、日中はまったく工事をしていない(?)ようなのです。朝からはシーンと静まり返っていて、重機だけが放置されている。ところが昼過ぎくらいから、カンカン、ゴォーーンという工事の音が響き始めて。そしてそのまま、深夜になっても、夜通し動き続けている。


これは推測ですが、ハノイの5月は気温35度を超える日もあって、日中、炎天下での重労働は無理なのでしょう。こういった工事は夜勤が基本なのかなと。

ある日の深夜には、その工事現場の方角から突然「ドン!」という大きな衝撃音がして。この時は、ホテルの部屋で揺れを感じるくらいの衝撃があったのですが、外を確認してみると、砂ぼこりがもうもうと立ち上がり、放水している様子も。
「深夜にも関わらず大規模な作業をしているんだなあ」と思ったのですが、よくよくみてみるとタンクローリーのようなトラックが横倒しになっているような姿が見えた気もして、これは……事故だったのかもしれません。

それにしても、深夜の工事はここだけでなく、街の至る所で行われていて。今、まさに成長期にある都市の勢いを感じました。
便利になっていく街、整えられていく都市。その裏側には、誰かの生活の場所が壊され、誰かが深夜に働き、誰かがその変化を受け入れざるを得ない現実もある。旅先で見る“発展”は、どうしても眩しく見えてしまうけれど、その眩しさの影にあるものにも、目を向けていきたいと思いました。
☕ フィルムカメラと一緒に、ハノイを歩く一日
翌朝。ラウンジでしっかりと朝食をいただいて、街へ。せっかくなので、ここまで一度も使っていなかったLeica M3を持ち出してホテル周辺のフレンチクォーターを散歩することに。
今回の旅は、動画も静止画もほとんどNikon ZRにTAMRON 35-100mm F2.8をつけっぱなしで撮っていて、Leica M3はホテルでずっと出番を待っているような状態でした。気づけば、確実に楽に撮れるものに頼ってしまう。けれど、せっかく持ってきたのだから、一度くらいはフィルムで撮らなきゃ。

今回のフィルム写真、現像とスキャンは気になっていたラボ「ナツソマレフィルムラボ」さんにお願いしてみました。
先日、noteでデジタルデュープ、つまりフィルムをデジタルデータ化するスキャニングの工程について詳細を明かした有料記事を公開されていて、私も購入して記事を読んだばかりだったこともあり、どんな仕上がりになるのか、とても楽しみにしていました。



今回はアンバーベースで仕上げていただく「Somarreプラン」を選択、16bit TIFF納品、自分の勉強のためにネガポジ反転前のRAWデータをつけていただくオプションを選択。仕上がりまで4、5日だったと思います。




